粉飾と書き直し

いま、小学校の卒業文集の書き直しが流行っているらしい。その理由は、多くの小学生が、「将来はホリエモンのようになりたい。」と書いたからだそうだ。堀江貴文ライブドア社長は、現在、被告として、犯罪者とされてしまっている。そのことを鑑みれば、仕方のないことかもしれない。しかし、多くの子供に夢を抱かせるような人物であったこともまたよく示されている事実だ。まあ、現在の様な状況に至っては、全く本当の夢になってしまったわけである。が、堀江社長が支持された理由の大きなものの一つに「常識を打ち破る」という姿勢と本当に打ち破ってしまったという実績があり、そして、今でも、「堀江も気にくわないが、堀江の倒そうとしていたものはもっと気にくわない。」と思う気持ちは失われていないのではないか。このような趣旨の記事が、朝日新聞に、ライブドア強制捜査直後に掲載されていたが、まったくその通りであると思われる。

常識と、移りゆく現実に歪みというものはいつも生じる。そして、常識を少しずつ修正し、その歪みを無くそうとすることにより経済社会は発展してきている。守るべき法律等超えてはならない一線も存在するが、そう言った意味での常識はずれのことはしても良いのだということを子供達に教えてから卒業文集の書き直しを行わせて貰いたい。

出る杭は打たれると言うが、移りゆく現実に沿った方向に向かっては、出ている方が良いのである。新しい時代の礎とはそうやって築かれてゆくのである。そして、現実というものがどう移りゆくかというものは、定められたものではない。どの方向に移りゆくのか完全には定められてはいない。あらゆることの発想できる人間の育つ豊かな教育が行われて貰いたいものである。「想定の範囲」というものの広い人間が育つ豊かな教育が行われて貰いたいものである。