今日

イスラムの紋章は剣とコーランと聞いています。剣があるため、武力によって教えを押しつけて行くのだと誤解を招くことがあるそうですが、この剣は、思慮分別を表し、教えと共に思慮深く生きることを表しているそうです。よく見ると、剣は、抜き身ではなく、鞘にしまわれた状態なのだそうです。つまり、武力も持つが、それを扱う思慮分別も持つと言うことでしょう。武力も必要ですが、それを扱うには、その大きさに見合った思慮分別が必要です。いま、憲法改正が叫ばれ、世界に誇る平和憲法が失われてしまうと聞きます。軍を持ち、武力を持つことが平和でないという考えならば、平和憲法は失われることでしょう。しかし、軍を持ち武力を持っているからこそ平和と言うこともあるのではないでしょうか。力は、大きいものであれ、小さいものであれ、扱うもの次第です。武力は存在していると言うだけで、いずれ、何者かを傷つける戦争を起こす要因としての性質を持っているものですが、みんなが持っているから、我々も持つのだ的理由で持つのではなく、世界情勢を、適正に認識・評価した上で持つべきだと判断されたならば、持つべきでしょう。そして、その判断の上で憲法が改正されるのならば、平和憲法が失われることはないはずです。しかし、文面を代えることがそんなに大きな意味があるとは思えません。今ですら、ウルトラC級の拡大解釈は行われており、それは是認されています。変えた後もそれは行われるでしょう。文面が変わる変わらないよりも、法を、武力を扱う我々の意識を変える方が重要なのではないでしょうか。世界情勢を適正に認識・評価した上で、戦争に踏み切る結論が出たらどうするのだという懸念もありますが、適正に認識・評価された上での判断は、そのようなものにはならないはずでしょう。
今日、小泉総理大臣とブッシュ大統領の日米首脳会談が行われました。昨日は、黒田家・天皇家の婚礼が行われ皇女が嫁がれました。国外国内ともに平和であって欲しいものです。恒久平和などあり得なかったことなどは、残念ながら歴史が証明しています。しかし、平和であり続けようと努力し続けることは可能です。思慮分別を持ち、相互理解と和解をする努力を続けることは可能です。

NARUTO-ナルト-の落ち。いやー。今回のマカロニウエスタンならぬうずまきナルト巻きウエスタン。そのオチは、賞金クビが賞金クビを捕まえるが、捕まえた賞金クビもまたつかまってしまうと言う組んずほぐれつのオチ。NARUTO君達は任務失敗。しかし、最終的には、池田秀一が声優を務める賞金クビでもあり賞金稼ぎでもある居合い抜きのお侍さんのえん罪が晴らされ、彼を捕まえた金棒の賞金稼ぎのお侍さんも彼を信じてずっと気を使いながら追ってきていた様子。そのラストは、トミー・リー・ジョーンズハリソン・フォードの好演で知られる映画「逃亡者」を彷彿させるものでした。先入観により、多くの人に思わぬ疑いをかけられたとしても、見ている人は見ていてくれて、救いの手を差しのばしてくれることもある。ということですかね。どんなときにも先入観にとらわれず、冷静に情報を読み取り、適正な認識と評価を行い正しい判断を下せるようになりたいものです。
思慮分別と相互理解と和解。